Whatnot(ワットノット)とは?仕組み・手数料・日本での使い方を解説【2026年最新】

Whatnot(ワットノット)とは?仕組み・手数料・日本での使い方を解説【2026年最新】

Whatnot(ワットノット)は、配信者がライブ中にカードや商品を出品し、視聴者がその場で入札・購入していく米国発のライブショッピングアプリです。スポーツカードやトレカ(ポケカ)の取引額が大きく、2025年には流通総額(GMV)が約80億ドル(約1.2兆円)規模まで伸びました。一方で「日本から使えるのか」「業者の仕入れに使えるのか」は誤解されやすいポイントです。この記事では、仕組み・手数料・日本での状況・仕入れチャネルとしての見方を、2026年6月時点の情報をもとに中立的に整理します。

Whatnot(ワットノット)とは|ライブ配信で売買するアプリ

運営会社とサービスの概要

Whatnotは、2019年に米国で創業されたライブショッピングのマーケットプレイスです。運営は米カリフォルニア州に本社を置く Whatnot, Inc.。当初はフィギュア(Funko Pop)の売買から始まり、現在はライブ配信とライブオークションを軸に、トレカ・スポーツカード・スニーカー・コイン・コミックなど多彩なジャンルを扱っています。

セラー(出品者)がスマホで生配信し、視聴者がコメントやリアルタイム入札で参加して、その場で購入が成立する——テレビショッピングとオークションを足してSNS化したような仕組み、とイメージするとわかりやすいです。

日本の金物・DIYブランド「WHATNOT」(whatnot.jp)とは無関係の別企業です。本記事は米国発のライブショッピングアプリ「Whatnot」を指します。

GMV約80億ドル(約1.2兆円)まで急成長

Whatnotの成長スピードは、ライブコマースの中でも突出しています。流通総額(GMV=プラットフォーム上で取引された商品総額)は、2024年通年で30億ドル超、2025年通年では約80億ドルへと倍増しました。日本円に換算すると約1.2兆円規模です。

「GMVが1兆円」という話を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、これはドル建ての約80億ドルを円換算した数字を指していると考えられます。資金調達も進んでおり、2025年10月時点で企業評価額は約115億ドルとされています。

数字の前提

GMVは「Whatnot自身の売上」ではなく、プラットフォーム上で取引された総額です。Whatnotの収益はそこから得る手数料・広告で、GMVとは別物です。また各種数値は時期により変動するため、最新値は公式の発表でご確認ください。

主力カテゴリはスポーツカードとトレカ(ポケカ)

Whatnotで取引額が大きいのは、米国を中心にしたスポーツカードと、ポケモンカードを含むTCG(トレーディングカードゲーム)です。会社側の公表では、スポーツカードが最大カテゴリ、TCGが2番目に位置づけられています。カード系がプラットフォームの中心的なドライバーになっている点は、日本のトレカ関係者にとっても注目に値します。


Whatnotのライブオークションの仕組み|数秒で決まる即売

オークションの基本(タイマーとサドンデス)

Whatnotの売り方の核は、ライブ中のオークションです。セラーが開始価格を設定して商品を出品すると、視聴者が配信を見ながらリアルタイムで入札し、タイマーがゼロになった時点の最高入札者が落札して自動的に決済されます。

タイマーには大きく2種類あります。

  • 標準タイマー:終了間際に新しい入札が入ると数秒延長される方式。「もう一声」を促す挙動です
  • サドンデス:延長なしで、ゼロ秒時点の最高額がそのまま勝ち。数秒で勝負が決まります

このサドンデス方式があるため、「5秒・10秒でその瞬間にしか買えない」というスピード感が生まれます。視聴者は最大入札額を自動で競り上げる設定や、事前入札も使えます。

ブレイク・ミステリーパックという売り方

カード系で特徴的なのが、開封エンタメ型の売り方です。

  • ブレイク(Box Break):未開封のボックスやケースの「枠(スポット)」を複数の購入者に販売し、ライブで開封して中身を分配する方式。チームや枠を指定して買う形式もあり、購入者には最低1枚の取り分が保証されます
  • ミステリーパック/ボックス:中身が見えない封入品を定額で販売する方式。プラットフォームのルールに沿って提供されます
Razz(有料抽選)は禁止

カード界で見られる「Razz(参加費を集めて抽選で勝者がカードを得る)」は、Whatnotでは賭博性のある販売として禁止されています。日本のオリパ感覚で「有料くじ」をそのまま持ち込めるわけではない点に注意してください。日本国内で同種の販売を行う場合は、景品表示法や賭博に関する法令との整合も別途必要になります。


Whatnotの手数料|実効はおおむね11〜12%

Whatnotには出品料や月額固定費はなく、売れたときに手数料がかかる仕組みです。地域によって料率は変わりますが、米国を例にすると次のとおりです。

項目概算(米国の場合)課金対象
販売コミッション8%商品代金
決済手数料2.9% + $0.30/件商品+送料+税の合計
出品料・月額なし

合計の実効負担は、おおむね商品代金の11〜12%程度になります(例:$50の販売で手数料は約$5.75)。エレクトロニクスやコインなど一部カテゴリは料率が下がり、欧州・英国はコミッション料率が異なるなど、条件によって変わります。最新の料率は必ず公式の手数料ページで確認してください。


日本からWhatnotは使える?【2026年6月時点の最新状況】

ここが最も誤解されやすいところです。結論から言うと、2026年6月時点で、日本国内向けのマーケット(日本の住所・日本円の口座で正規にセラー登録し、日本国内に発送する仕組み)はまだ提供されていません。

日本国内向けマーケットはまだ未ローンチ

Whatnotがセラー登録を受け付けている国は、米国・カナダ・英国・ドイツ・フランス・オーストリア・ベルギー・オランダ・オーストラリアの9か国で、日本は含まれていません。セラーの受取口座は登録国の通貨に一致させる必要があり、日本円はセラーの決済通貨として未対応です。買う側についても、Whatnotは日本国内への直接配送に対応していないため、日本在住者が購入する場合は米国の転送サービスを経由する必要があります。

日本法人「Whatnot Japan合同会社」は設立済み(準備段階)

一方で、日本市場に向けた準備は進んでいます。日本法人「Whatnot Japan合同会社」が2026年2月に登記され、日本語のヘルプセンターやアプリの日本語表示、特定商取引法に基づく表記も用意されています。日本の出品者向けの配送案内には「日本でのサービス開始に伴い、日本国内配送の詳細を追加する予定」と明記されており、現時点では日本から海外(米・豪・英・EU)へ送る越境輸出のみが案内されています。

つまり「土台」は整いつつあり日本展開が近い可能性はあるものの、開始時期の公式発表は確認できていません。日本国内での売買を前提にした事業計画は、正式ローンチが確定してから立てるのが安全です。

ローンチ判定の目印

日本国内マーケットが開いたかどうかは、(1)セラー登録の対応国リストに「日本」と日本円が追加される、(2)配送案内の「予定」という表現が実際の国内配送に置き換わる——この2点で判断できます。利用を検討する際は、公式ページで最新状況を必ず確認してください。

今できること:越境輸出セラーか、転送経由の購入

2026年6月時点で日本のトレカ関係者が現実的にできるのは、次の2つに整理できます。

  • 越境輸出のセラーになる:日本を拠点に、海外のバイヤーへ向けて出品・発送する形。決済は米ドルなど現地通貨で、国際発送が前提になります
  • 転送サービス経由で仕入れる/買う:米国の安いカードを狙う場合、米国転送サービスを使う形。送料・転送手数料・通関コストが上乗せされます

いずれも国内完結ではなく越境取引になるため、為替・国際送料・関税・手数料を利益計算に必ず織り込む必要があります。日本のカードを海外で売る基本は、ポケモンカードを海外で売る方法(eBay)もあわせて参考にしてください。


Whatnotは「業者市場」|仕入れチャネルとしての見方

Whatnotのカード取引は、コレクター個人だけでなく、再販を前提としたバイヤー(事業者)が大きな比重を占める「業者市場」としての性格を強めています。安く仕入れて自分の配信やショップで売る、というBtoBの循環が回っており、ときに目利きの個人がそこに混ざる構図です。

公式の卸(Wholesale)カテゴリ

Whatnotには、リセラーの商品仕入れを支援する公式の「Wholesale(卸)」カテゴリがあります。パレット単位・ケースパック・バンドル在庫など、まとめ売りの商品が扱われ、仕入れて自社事業や自分のライブ配信用の在庫にする用途が公式に想定されています。現状はセラー側が米・仏・独に限られるなど条件はありますが、「Whatnotは仕入れにも使える」という話の根拠はここにあります。

仕入れに使う際の注意

ただし、日本から仕入れチャネルとして見る場合は次の点に注意が必要です。

  • 越境コストが乗る:転送手数料・国際送料・関税・為替で、表示価格より実コストは膨らみます
  • 手数料は実効11〜12%:販売側に回る場合、ここに送料が加わります
  • 国内完結ではない:前述のとおり日本国内マーケットは未ローンチで、国内仕入れ→国内販売の最短ルートとしてはまだ機能しません

業者市場では「どこで安く仕入れるか」が利益を左右します。国内での仕入れ・転売の基本はポケカせどりの始め方、手元のカードを現金化する選択肢はポケカ買取おすすめも参考になります。


Whatnotのセラー(ライバー)になるには|審査制

Whatnotで売る配信者は「ライバー」とも呼ばれ、誰でも自由に始められるわけではなく、申請と審査を経て承認される仕組みです。

  • 申請から承認まで:アカウント申請に加え、政府発行の本人確認書類と、30〜60秒程度の自己紹介動画の提出が求められ、審査には数日〜2週間ほどかかります
  • 配信頻度が利益を左右する:出品・配信・売上を管理するセラー向けツールが用意されており、配信頻度の高いセラーほど売上が大きく伸びる傾向が公表されています。年商換算で大きな数字を出すトップセラーも存在します

「ノウハウを持ったライバーが、マネジメントを受けながら売る」という構図は、こうしたセラー支援の仕組みと、配信を継続して固定客と回転をつくる運用力に支えられています。


競合との違い(eBay Live / Fanatics Live / TikTok Shop)

ライブコマースやカード分野には、いくつかの競合があります。

  • eBay Live:老舗ECのeBayによるライブ販売。プレミアムカードオークションのGoldinやTCGplayerも傘下に持ち、既存の巨大な流通基盤が強み
  • Fanatics Live:カードのブレイクに特化。公式ライセンスカード(Topps等)の供給を握っている点が構造的な強み
  • TikTok Shop:ライブも録画も含む大規模なソーシャルコマース。カード専業ではない

この中でWhatnotは、コレクティブル(収集品)発祥でロングテールの品揃えと発見性に強く、米国のショッピングアプリで上位の人気を獲得しています。カード系のライブオークションに最適化されている点が特徴です。


Whatnotのメリット・デメリット

Whatnotのメリット・デメリット
メリット
  • ライブオークションで在庫を短時間ではける(スピード感のある即売)
  • スポーツカード・トレカの取引が活発で、買い手の母数が大きい
  • 出品料・月額固定費がなく、売れたときだけ手数料がかかる
  • 卸(Wholesale)カテゴリがあり、仕入れチャネルとしても機能する
デメリット
  • 2026年6月時点で日本国内向けマーケットは未ローンチ(国内完結では使えない)
  • 日本から関わるなら越境輸出か転送経由で、為替・関税・送料が上乗せ
  • セラーは審査制で、誰でもすぐ始められるわけではない
  • Razz(有料抽選)は禁止など、日本のオリパ感覚をそのまま持ち込めない

まとめ|Whatnotは「仕組みと日本での現状」を押さえてから

Whatnotは、ライブオークションでカードを数秒単位で売買する米国発のアプリで、GMV約80億ドル(約1.2兆円)規模まで成長した、カード系ライブコマースの中心的存在です。スポーツカードとトレカが主力で、業者の仕入れ・再販の循環が回る「業者市場」としての性格を強めています。

ただし日本から見るうえで最重要なのは、2026年6月時点で日本国内向けマーケットがまだ提供されていないという点です。日本法人の設立など準備は進んでいるものの、現状で関われるのは越境輸出セラーか転送経由の購入に限られ、越境コストを織り込んだ判断が必要です。まずは仕組みと日本での現状を正確に押さえ、正式ローンチの動きを公式情報で追っていくのが堅実です。

QWhatnotは日本から使えますか?

2026年6月時点で、日本国内向けのマーケット(日本の住所・日本円の口座で正規に登録し、国内に発送する仕組み)はまだ提供されていません。日本法人「Whatnot Japan合同会社」は設立済みで準備段階にあり、現状で関われるのは海外バイヤー向けの越境輸出か、米国転送サービスを経由した購入に限られます。

QWhatnotの手数料はどれくらいですか?

米国の場合、販売コミッション8%に加えて決済手数料2.9%+$0.30/件がかかり、実効負担はおおむね商品代金の11〜12%程度です。出品料や月額固定費はありません。地域やカテゴリで料率が変わるため、最新値は公式の手数料ページで確認してください。

QGMVが1兆円というのは本当ですか?

Whatnotの2025年通年のGMVは約80億ドルとされ、日本円に換算すると約1.2兆円規模になります。「1兆円」はこのドル建てGMVを円換算した数字を指していると考えられます。GMVはプラットフォーム上の取引総額で、Whatnot自身の売上とは別物です。

QWhatnotで仕入れはできますか?

Whatnotにはリセラー向けの卸(Wholesale)カテゴリがあり、まとめ売りの在庫を仕入れて再販する用途が公式に想定されています。ただし日本から仕入れる場合は越境取引となり、為替・国際送料・関税・転送手数料が上乗せされるため、利益計算にこれらを織り込む必要があります。

QWhatnotのセラー(出品者)になるには?

セラーは審査制で、アカウント申請に加えて本人確認書類と自己紹介動画の提出が求められ、承認まで数日〜2週間ほどかかります。なお日本の住所・日本円の口座での正規登録は2026年6月時点では未対応です。

※ 本記事は2026年6月時点の公開情報をもとに作成しています。Whatnotの対応国・手数料・日本での提供状況は変動するため、最新情報は必ずWhatnot公式サイトでご確認ください。

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